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業界分析

観光立国始動、立国実現へ―発足記念・推進の会に政官民の1500人が集う 

2008年10月21日掲載 (週刊「観光経済新聞」

 観光庁が10月1日、発足した。観光関係者の念願だった観光行政の推進体制が整い、国を挙げて観光立国を実現する新たな時代が幕を開けた。同夜には、観光庁の発足を記念した「観光立国推進の会」が、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で開かれ、国会議員や政府関係者、在日各国大使、観光産業界などから約1500人が出席した。「日の丸」をモチーフにした観光庁のシンボルマークも発表され、出席者らは官民一体の観光立国実現に誓いを新たにした。

10月1日に開かれた観光庁発足記念「観光立国推進の会」

10月1日に開かれた観光庁発足記念「観光立国推進の会」

 観光庁は、国土交通省の外局として発足した。予算定員は、従来の国交省観光部門79人から、103人に拡充された。長官をトップとする幹部4人のもとに6課4室、2参事官の体制で、観光立国の実現に向けた施策の推進を強化する。

 1日夜、観光立国推進の会で、観光庁初代長官に就任した本保芳明長官は「観光立国の実現には、まずは私たち職員自身の変革が不可欠。『開かれた観光庁』を合言葉に、タテ割り行政を排し、効率性、スピード感、そして成果を重視する新しい職場の文化を創造する。職員の総力を発揮したい」と決意を述べたほか、「観光立国の推進という大きな仕事は、官民一体となった取り組みが欠かせない」として関係者の幅広い連携を呼びかけた。

 推進の会の主催者を代表して、金子一義・国土交通・観光立国担当相は「2020年には外国人旅行者を2千万人にする目標が掲げられている。2千万人を具体的にどのように実現するのか、その司令塔が観光庁だ。いろいろな知恵を皆さまからお借りして、官民挙げて観光立国を推進したい」とあいさつした。

 麻生太郎首相のメッセージは、河村健夫内閣官房長官が代読。「観光立国は21世紀の国づくりの柱。政府を挙げて推進するが、観光庁がそのけん引役を担う。国民の大きな期待にこたえ、観光立国の実現という重要な任務を着実に遂行することを祈念している」との祝辞が寄せられた。

 観光立国の実現を長年にわたって訴えてきた二階俊博・経済産業相も登壇した。二階経産相は「国内外の有力な関係者がこうして多数集まり、待望の観光庁がスタートする。観光関係者や国会議員からも大変な熱気が伝わってくる。これをバネに新しい時代に向けて、がんばらなくてはならない。関係者のさらなる奮起を期待したい」と激励の言葉を贈った。

 このほかにも、村井仁・長野県知事、須田寛・観光立国推進戦略会議座長代理、大塚陸毅・日本経済団体連合会観光委員長、生田正治・観光に関する懇談会座長らが祝辞を述べた。会場には、歴代の国土交通・観光立国担当相も姿をみせたほか、観光広報大使を務めている女優の木村佳乃さんも駆けつけた。

 乾杯の発声は、舩山龍二・日本ツーリズム産業団体連合会会長が務めた。舩山会長は「産業界は観光庁と行動をともにしていく。我々自身もいろいろな課題にチャレンジすることを誓う」と述べて杯を掲げた。
 
乾杯の発声は舩山龍二TIJ会長。官民挙げた観光立国の推進を訴えた

乾杯の発声は舩山龍二TIJ会長。官民挙げた観光立国の推進を訴えた

観光庁のマークに 官民一丸の決意
 観光立国推進の会では、観光庁のシンボルマークが発表された。日の丸をモチーフに、観光立国の実現に向けて、「観光に関係する多様なプレーヤーが、チーム一丸となって取り組んでいく決意」を表現している。

 日の丸から出入りする赤白のリングは、「変化」を表しているという。国内外の人々の活発な観光交流を表すとともに、観光庁が、過去の行政のあり方にとらわれず、新たな変化の創造を目指して取り組む姿勢などを表現した。

 シンボルマークの発表は、加納時男・国土交通副大臣と観光広報大使の木村さんの合図をきっかけに、ステージの左右に設置された大型スクリーンに映し出されるという趣向だった。
観光立国始動、立国実現へ―発足記念・推進の会に政官民の1500人が集う 
メールマガジン創刊 観光行政の情報提供
 観光庁は10月1日、ホームページ(http://www.mlit.go.jp/kankocho)を開設した。観光立国の実現に向けた使命と役割を広く知ってもらうため、希望者にメールを配信する「観光庁メールマガジン」も創刊した。観光関連の記者発表情報などをメールで提供するもので、第1号は10月上旬に配信する予定。

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