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関係性を悪化させるその「一言」

2009年11月18日掲載 (All About ビジネス・資格

言わなきゃよかったと後悔する一言はありませんか? 家庭や職場での一言が、誤解を生み人間関係を悪くすることがあります。特に親しい関係だからこそ気をつけないといけません。

ちょっと待って! その言葉を口にする前に
「あっ! 今の言い方は大人気なかったなぁ」と後悔することはありませんか? 口は禍(わざわい)のもとといわれるように、うっかり言ってしまったことから関係が悪くなってしまうことがあります。言葉が口から出てしまった後では取り返しがつきません。家庭でも職場でも、親しいからこそ難しいということもあります。後の祭りにならないように親しき仲にも礼儀ありの伝え方を考えてみましょう。

相手のちょっとしたことでイライラしたとき、他人だと言葉を飲み込むのに家庭ではつい口に出してしまうことはないでしょうか? 自分でも「言い過ぎたかな……」「使う言葉が違ったな……」と後で気づくことがあります。気を遣わない相手、あなたにとって親しい相手には言い放ってしまいがち。

それは、頭で考えずに口から言葉を出してしまうことで起こってしまうこと。気を遣う相手には意識して、必ず口に出す前に頭で考えてから会話をしています。ちゃんと冷静に「どの言葉だったらいいかな」「この言い方だとわかるかな」「こう言っても失礼じゃないかな」などど瞬時に判断しているのです。

ところが身内や親しい間柄だと、ついこの行為をせずに「ま、いいか」と湧き上がってきた言葉を、考えなしに口から出してしまいます。これをやってしまうと人間関係がギクシャクしてしまいます。もしいつも言い過ぎてしまうと感じている人は、いったん考えてから言葉を選んでいるかどうか、自分で見直してみるといいでしょう。ちょっと意識を持つことで「あっ! 今のは言い過ぎた……」と後悔することが少なくなると思いますよ。
なぜ伝わらないのか?
「なんで違う意味にとられてしまうのだろう?」と、あなたが言ったことを誤解されてしまうことはないでしょうか? 言いたいことをいつも誤解されてしまうことが多い人は、相手があなたとは違う言葉の意味を持っていると理解するといいでしょう。

たとえば「今度ね」と言った時、あなたはどのように意味を考えますか? 特に約束したわけではなく、ただ「いつか」と思うかもしれません。ところが相手は、今度はいつなのだろうと考えてカレンダーを見ているかもしれません。些細なことのように感じますが、このような違いが誤解を生み、お互いのコミュニケーションを悪くしていくこともあります。

人はそれぞれ違う考え方をしています。あなたと相手は言葉の意味の捉え方が違います。親しいのだから言えばわかるはずだという思い込みはやめましょう。相手に理解してもらうためには、相手が使う言葉の意味を理解することも必要です。
「なぜわからないの!」と言う前に
身内やとても親しい人に、つい「どうしてわからないの!」とつい言ってしまうことはありませんか? 親しい間柄だからこそ自分のことはわかってもらいたい。それなのに伝わらなかったりすると、他の人には感じないほど腹立たしい気持ちになります。

こんな時に、言わなくてもいい一言を口走ってしまうことがあります。この感情は、わかってもらえないことに対しての寂しさや物足りなさ、虚しさが、相手への怒りとして現れているのです。このとき、自分ではそんなふうに感じているとは気づかず、ただなぜだかわからないけども相手に対してイライラします。

自分と適度な距離がある関係の人には、ここまで感じません。なぜなら始めからわかってもらうことをあまり期待していないから。ところが親しい人や身内だったりすると、わかってもらえて当たり前という気持ちから、相手にそれを期待して当然そうしてもらえると思ってしまいます。でも相手は、あなたと同じように理解することは難しく、わかってもらえません。そんなとき「なに? 怒っているの?」などど追い討ちをかけるように言われると、「もういいよ!」と相手にぶつけたくなってしまいます。

誰でも自分が伝えたいことを理解してもらえなかったり、ちゃんと聞いてもらえなかったりすると寂しさから相手に怒りを覚えます。そんなとき、言わなくてもいいことまで口に出してしまい、後で取り返しがつかない状態になり「大人気なかったなぁ」と反省することに。自分の気持ちを、ちょっと立ち止まって考えてみてください。少しでも理解できると「ただただムシャクシャする」ということも少なくなるかもしれませんよ。
聞いて、聞いて、聞いて、そして話す
言い過ぎたり誤解される人は、聞くことに意識を向けてみて下さい。聞くということは話すことよりも大切なことです。聞よりも聴く、相手の言葉や気持ちに心を傾けながら耳で聞くということ。それだけで相手は話そう、という気持ちになります。仕事先では意識してできていることも、親しい間柄だと油断してしまい、相手にも寂しさを感じさせる原因になります。聴くということはなかなか難しいものですが効果絶大なので、ぜひ意識してやってみましょう。

相手の話をきちんと聞いてあげると、それだけでもコミュニケーションが良くなります。誰でも自分の話を楽しく興味深く聞いてもらえることは嬉しいもの。すると、相手はどんどんあなたの話を聞こうという気になってきます。ここから、あなたの番です。伝えたいことを話していきましょう。そのときに気をつけることは、相手が理解しやすいような言葉を使ったり言い方をすること。「このくらいわかるだろう」と思って、言葉が足らなかったりすることがないように注意しましょうね。

自分が感じるように、相手もあなたにわかってもらえないと感じているはずです。それでも、お互いに「わかってもらえない」ということさえも口に出せず、最後の最後、これ以上我慢できないというようなときに「どうせ! わからないのだから!」と気持ちを爆発させていませんか? これでは会話にならなくなってしまいます。親しさから相手に甘えてしまうことは誰にでもあるもの。あなたの大人力をアップして、大切な人達との関係をよりよいものにして下さい。


文・立川 亜美(All About 話す技術・伝える技術 ガイド)

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